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調査・研究事業

当社では、1985年12月の創業以来、環境とエネルギーという視点から、数多くの調査・研究を受託し実施して参りました。

発表論文

調査

建造物の省エネルギー性能やその室内環境を評価するには、個々の建造物とこれを取り巻く環境面の様々なデータ収集と分析が欠かせません。これらは省エネルギー・快適環境の実現に関わるあらゆる企業・組織にとって、重要な基礎資料となります。当所では広汎な地域のアンケート調査からターゲットを絞った各種実態調査まで豊富な実績を持ち、各方面から厚い信頼を獲得しています。

事例紹介

【東北地方における戸建住宅の暖房システム調査】1998

地球環境問題に対する関心の高まりとともに、東北地方南部でも住宅の高性能化が進みセントラル暖房システムが採用される例が増えています。当所では1998年、以下の2点に関し調査し、考察を加えました。

  1. 人工気候室におけるセントラル暖房システムの性能実験
  2. 石油セントラル暖房戸建住宅における、運転状況の長期実測調査

-調査結果-

  1. 性能実験より、ボイラーのシステム効率は気象、暖房設備、住まい方により影響されやすい。
  2. セントラル暖房住宅のエネルギー消費量と性能分析ができた。(熱損失係数あたりの灯油消費量は約5.9L/平方メートル。)

※(株)石油産業技術研究所からの委託調査(1997~1998年度)

垂直方向の温度分布計測 実測住宅の
熱損失係数と灯油消費量の関係
写真:垂直方向の温度分布計測   図:実測住宅の熱損失係数と灯油消費量の関係
 
「暖房方式と満足度」~アンケート調査
セントラル暖房のユーザーの満足度が高いことがわかります。
図:「暖房方式と満足度」~アンケート調査
その他の調査実績
  • 1999  東北地方における地域別暖房エネルギーに関する調査
  • 1999  秋田新電元飛島工場第2棟工事に伴うコンサル資料作成
  • 1998  北海道の集合住宅における暖房エネルギーの実態調査

研究

豊富な経験と実績から、新たな建築環境や空調設備の省エネルギー・室内環境向上のための新技術の研究開発を行っています。住宅メーカーと共同開発した新暖房システムや、住宅部品メーカーとの共同開発になる住宅部品・部材、あるいは各種の環境制御・計測機器などのハードから、環境シミュレーションのソフトウェアまで。ここでもハード・ソフトの両面にわたり豊富な実績を上げています。

事例紹介

【伝統工芸染色工場の高度人工環境技術に関する研究】1998

“引染”は新潟県十日町の伝統工芸染色です。本研究は、従来、職人の勘に頼って行われてきたこの“引染”を技術に置き換え、よりシステマティックな管理方法を確立することを目的に行われた研究です。研究は2年計画で行われ、初年度は染色品質と作業環境条件の相関を考察。引染に最適な環境条件を明らかにしました。

第1段階/実態調査

  • 現在の作業場の環境条件の測定と製品の染色品質の調査。
  • 染色品質を定量化した点数で評価する手法を確立。

第2段階/環境実験室実験

  • 恒温恒熱室を用いて、第1段階の考察から推測した環境条件と品質の相関関係を検証。
  • 最適空調下での試作製品の作成。

以上の結果から、伝統工芸染色のための最適な空調条件を実現できる、工場の設計指針を作成しました。

環境実験室実験実施計画
その他の研究開発実績
  • 1998  日本海側気候に対応した住環境維持管理システムの研究
  • 1998  次世代蓄熱コントローラー開発
  • 1995  21世紀型省エネルギー建築のための設計資料作成
  • 1994  パッシブ型環境制御最適システムの開発
  • 1991  パッシブソーラー手法に関する解析・評価
  • 1990  北海道主要都市の気象データ分析

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