建造物の省エネルギー性能やその室内環境を評価するには、個々の建造物とこれを取り巻く環境面の様々なデータ収集と分析が欠かせません。これらは省エネルギー・快適環境の実現に関わるあらゆる企業・組織にとって、重要な基礎資料となります。当所では広汎な地域のアンケート調査からターゲットを絞った各種実態調査まで豊富な実績を持ち、各方面から厚い信頼を獲得しています。
【東北地方における戸建住宅の暖房システム調査】1998
地球環境問題に対する関心の高まりとともに、東北地方南部でも住宅の高性能化が進みセントラル暖房システムが採用される例が増えています。当所では1998年、以下の2点に関し調査し、考察を加えました。
-調査結果-
※(株)石油産業技術研究所からの委託調査(1997~1998年度)
垂直方向の温度分布計測 | 実測住宅の 熱損失係数と灯油消費量の関係 |
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「暖房方式と満足度」~アンケート調査 セントラル暖房のユーザーの満足度が高いことがわかります。 |
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豊富な経験と実績から、新たな建築環境や空調設備の省エネルギー・室内環境向上のための新技術の研究開発を行っています。住宅メーカーと共同開発した新暖房システムや、住宅部品メーカーとの共同開発になる住宅部品・部材、あるいは各種の環境制御・計測機器などのハードから、環境シミュレーションのソフトウェアまで。ここでもハード・ソフトの両面にわたり豊富な実績を上げています。
【伝統工芸染色工場の高度人工環境技術に関する研究】1998
“引染”は新潟県十日町の伝統工芸染色です。本研究は、従来、職人の勘に頼って行われてきたこの“引染”を技術に置き換え、よりシステマティックな管理方法を確立することを目的に行われた研究です。研究は2年計画で行われ、初年度は染色品質と作業環境条件の相関を考察。引染に最適な環境条件を明らかにしました。
第1段階/実態調査
第2段階/環境実験室実験
以上の結果から、伝統工芸染色のための最適な空調条件を実現できる、工場の設計指針を作成しました。
環境実験室実験実施計画 |
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