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性能評価

省エネルギー性能やその室内環境の評価は、個々の住宅・建築物に関わる種々のデータ測定と、その精確な評価から始まります。当研究所では住宅・建築物の室内環境(温熱・光・音)からエネルギー消費量まで、最先端の測定機器を駆使して日本各地の住宅・建築物の測定・評価を行ってきました。いまやその独自の技術とノウハウは、この分野で屈指のクオリティを実現するに至っています。

事例紹介

【天井放射暖房システムの測定・評価】1999

近年、建物の断熱・気密性能の向上により放射暖房の可能性が高まっています。特に天井放射暖房は、放熱面積を大きくできる、室内に放熱器が露出しない、暖房設備に荷重がかからない等の利点がありますが、性能に関するデータが不足しています。そこで天井放射暖房時の室内温度分布・コールドドラフト等についてモデル住宅(札幌市白石区)にて実測しました。

A.測定項目
・垂直温度分布・水平温度分布・PMV(温度・湿度・グローブ温度・気流)・赤外線放射カメラによる壁面温度分布・スモークテストによるコールドドラフト試験・電力使用量
B.測定結果
  1. 高気密・高断熱住宅においては、天井放射暖房により均一で静穏な放射環境が作られる。
  2. 窓面でコールドドラフトは起きるが、軽度で室内の気流・温度低下ともに影響は小さい。

※リフォジュール(株)からの委託調査(1999年度)

測定風景   垂直作用温度分布
(平均外気温度 -1.8℃)
写真:測定風景   図:垂直作用温度分布
 
 
赤外線放射カメラ画像
天井からの放射で壁・床面ともに暖められている。
図:赤外線放射カメラ画像
その他の性能評価実績
  • 1999  躯体蓄熱空調システムの性能測定
  • 1998  コンビニエンスストアのエネルギー消費量に関する実態調査
  • 1998  床吹出し空調システムの性能測定
  • 1997  エアバリア空調システムの性能評価
  • 1990  近未来型住宅アルファイン性能測定
  • 1990  前橋グリーンドーム室内環境測定
  • 1988  膜構造ドームの室内環境測定
  • 1995~  オフィスビルのPOE測定

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